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後山 標高251.1m  雄鷹台山 標高253m
 
 
尼子山 標高 259.4m

2006年12月8日(金) 曇り 13℃ 風弱し

 私の住む尼崎は兵庫県でも一番東の端、播州赤穂は県の西の端、高速山陽道で2時間かかる。赤穂市の山に登ろうと誘われた時、赤穂といえば忠臣蔵、赤穂浪士、塩田などが想像される町であるが山は有るのかな?と。車で赤穂に着いてびっくり、山また山の街でした。日本はどこに行っても山の無い所なんて無いですね。
 清流で名高い千種川が瀬戸内海に流れ込む河口に開けた赤穂、その川の両側に転々と山が連なる。JR赤穂線の坂越(さこし)駅近くの登山口から登り後山・雄鷹台山を経て登山口に戻るハイキングが今日の行程だ。

tizu

 今日の昼ころまで雨の予報であったが幸いなことに雨は朝方には止んでおり、私たちは晴れ男やぁ!と思うのだった。播磨の山は岩盤に乗る表土が薄く大木が育たないので杉の植林も無いのですごく展望が良い。
 紅葉が終わり、落ち葉で敷き詰められた登山道はブルドーザーで造った道のようで広く、道の両側にヤマモモの木が二列か参列にきっちりと植樹されている。(兵庫の県木がヤマモモか?徳島の県木だよ!!)
 三等三角点の後山からの展望は360度のパノラマ。南に瀬戸内海、北東に荒々しい岩を剥き出している尼子山が登高欲を誘ってくる。


落ち葉積む登山口

後山への荒道(両側にヤマモモ)

yama

新赤穂大橋より展望


三等三角点

雄鷹台山山頂

大師堂への道はドウダンツツジ

岩が露出している

四国88ヶ所霊場入り口に立つ碑

大師堂

 弘法大師石仏

 四国88ヶ所霊場めぐりは1合目より3合目にかけ厳しい山道の脇に、弘法大師を浮き彫りにした石仏が祭られている。


後山 振り返え見れば 尼子山


登山道にクチナシの実

急降下の道

相生 ぺーロン温泉

 

赤穂 尼子山の山道整備  2006/11/27 神戸新聞より転載

 戦国時代の武将、尼子将監義久ゆかりの尼子山を整備しようと赤穂市高野、高野自治会の住民ら約25人が26日、登山道の雑木の伐採や案内板設置に取り組んだ。尼子山は標高259b。頂上には1563年に毛利元就に攻められるまで、尼子氏の居城だった山城の遺構がある。山頂からは瀬戸内海の島々が望めるなど眺めも良く、地域の名所として親しまれていたが、近年は訪れる人も減り、山道は荒れ放題になってしまっている。
 同自治会は、農山村の活性化を目的とした県の「美しいむらづくり」事業から助成を受け、整備を計画した。この日朝、住民らは急な山道を登りながら、カマやノコギリで周囲の草木を刈り取り、途中、4合目と7合目には、手作りの案内板を設置していった。近くにある古墳群も整備した。

 花崎長登自治会長(68)は「地域の財産をこのまま埋もれさせるのは残念。1人でも多くの人に訪れてもらい、歴史と自然を楽しんでほしい」と話していた。

ふるさと兵庫の山 兵庫民報 第2089号 2006年2月26日発行より転載

 JR赤穂線坂越駅で下車。駅前から左への最初の道を行きます。道はすぐ行き止まり状になり、線路沿いの小道に変わります。踏み切りを渡り、バス道を北へ。左側道端の尼子塚を過ぎると左へ。突き当たりは西山寺で、右手フェンス内は前庭が児童公園になった公民館。フェンス手前を小川沿いに公民館裏まで来れば「雄鷹台山(おたかだいやま)登山口」の標識があります。

 10分も登れば眺望が開けます。東に目をやると、千種川を隔てて南北に連なる山なみがあります。その低くくびれたところが坂越の街。その向こうの湾に浮かぶ、国指定天然記念物・生島も見えています。
防火帯でもある幅広い登山道。草木のない地面は荒れ、危険な岩くずの急斜面になっています雨水がえぐり取ったのか縦に走る5条の溝がいっそう登りにくくしています。

 4輪駆動車のわだちと思える2条の深い溝もあり、朽ちた廃車まで放置されています。自然破壊は瞬く間。このままでは雨水の浸食などが加わり、さらに悪くなりこそすれ、元の自然には永久に戻りません。三等三角点の後山(おやま)は天然の展望台、ベンチがひとつ置かれています。景色を眺め一休みしたあと、平坦になっているところまで下り、左へ雄鷹台山をめざします。

 後山から30分で雄鷹台山。山頂には赤穂小学校の登山60周年記念碑や休憩所、「10合目」立て札などがあります。あとは9合目、8合目と、しだいに近くなる赤穂市街を目にしながら下ります。
7合目にも休憩所があり、3合目からは88ヶ所霊場めぐりコースで石仏が続きます。1合目を過ぎると大師堂に着きます。参詣が絶えないのでしょう、香気が漂っています。

 堂前の階段を下り、踏み切り途中で右を向くと、播州赤穂駅のプラットホームが見えています。渡り切ってすぐの道を右へ、5分も歩けば駅に着きます。
 時刻はたぶんまだ昼を過ぎたばかり。赤穂城などの史跡を巡ってきても、さほど遅くならないでしょう。

【所要時間(分)】坂越駅↓(20)登り口↓(50)後山↓(30)雄鷹台山↓(50)赤穂駅【交通機関】往路は姫路発9時10分(土・休8分)の播州赤穂行き、復路は播州赤穂発15時10分野洲行き新快速が便利。

(西神戸山の会 横山晴朗)

 

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