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「経 ヶ 峰」

(三重・安濃町芸濃町三里村)

伊勢湾を眺める山に登る

 2002年5月14日(火)晴のちくもり・26℃


 
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 どっしりと構える「経ヶ峰」(標高819.7m)は安濃町、芸濃町と美里村にまたがる三重県安芸郡にある(伊賀と伊勢を分ける布引山地と呼ばれる)の高峰である。
この経ヶ峰には数々の伝説が残されている。名前の由来となっている「般若経」、かつては安濃ヶ岳と呼ばれていたこの山の山頂には、長野家の家臣であった近藤左金吾という男が埋めた「大般若経百巻」が眠っていたそうで、経ヶ峰と呼ばれるようになったと伝えられている。

 また、人魚の肉を食べて不老長寿になった八百比丘尼(やおびくに)伝説がある。
皆が死にゆくなかで自分だけが取り残される苦悩。少女がついに生涯を終えることができたのが、今は廃寺となった山中の常明寺である。死も生も苦なのだろうか?

登山コ−スはいっぱいある

 安濃町芸濃町三里村のどこからでも山道が何本もあるので、芸濃町の錫杖湖コ−スを登る積りだったが林道が工事中立ち入り禁止(爆破など)だったので中止。
 それで一番ポヒュラ−な安濃町−平尾(ひろ)から登る事に決め、車を走らせる。
平尾バス停から山頂まで距離は5.5kmあるが、車なので標高380m地点の林道終点まで行ける。
平日なのに駐車場には8台止まっていた。ここからは山頂へ2.2kmで手軽に登れる登山口だ。

 (10:55)出発、標高580m(11:15)地点まで谷川にそった簡易舗装道、ここから山道に入る。
この山道はブルド−ザ−で一間幅(1.8m)に切り開かれており、山頂(11:55到着)までつづく。

やまツツジが満開

 桧の植林が途切れたところの雑木林には橙色のやまツツジがまさに満開、シジュウカラなど野鳥もにぎやかだ。
笹と草原の広がる、樹の一本も無い山頂には展望台が整備されていて、そこから眺める景色は360度。
西に青山高原、北に錫杖岳の鋭鋒が望める。
 天気がよければ東に伊勢湾を望むことができるはずだが、今日は残念ながら霞みの中。山頂から少し下ったところにあった小中学生が野外活動に用いる山小屋やあずま屋は火災で焼失したみたい。

 下山後、県道28号線、163号線経由名阪国道で帰途につく。
途中、名阪針インタ−道の駅「針テラス」にある「都祁温泉」(入浴料700円)で登山でかいた汗をゆったりと流す。
 
 (歩行約5km)  (山頂にトイレも整備されている)


錫丈湖をはさんで北に錫丈ヶ岳がそびえる
 
点名 経ケ峰 二等三角点 819.28 m
三重県津市大字穴倉字経ケ塚1126−2番地


「伝説に 彩られた 経ヶ峰 いまは老若男女 いこいのやま」


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