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「下 蒜 山」
岡山、鳥取県境の名峰 (標高 1,100.3 m)

2004年7月7日(水)

行程:距離 2.4km 

     / 登り 80分 下り 55分 でした。 山頂で休憩 15分  合計 150分

 登山口13:40〜3合目14:00〜5合目14:10〜雲居平14:20〜山頂15:00/15〜登山口16:10

 蒜山は上、中、下蒜山の3つの峰からなる連山である。周りは標高500mくらいの蒜山高原と呼ばれ、牧場、スキー場やキャンプ場、ゴルフ場などいろいろな施設に加えて宿泊施設もたくさんあり、高原リゾートとなっている。

 蒜山高原へは何回も訪れる度に蒜山三座を眺めては、あのテッペンへ登りたいと思うが、その望みがかなえられないでいた。今度こそ登ろうと蒜山に登ったことのある知人に「縦走はきついので一座登るなら、三座のうちどの峰が良いですか」との問いに「下蒜山が好きです」とのご意見をいただいた。これで決定、下蒜山に登ろうと。

 米子自動車道蒜山ICから下蒜山登山口である犬狭(いぬばさり)峠へは25分もあれば十分な距離。登山口には駐車場、東屋や案内板がある。見上げれば車道から続く林の上部に山頂である2つのピークが見える。から梅雨の晴れたり曇ったりの天気で蒸し暑く、エアコンの車内から出ただけで汗がにじみだす。一人ぼっちの山行だから誰気兼ねなく「ぼちぼちゆこか」の気分だ。

 だらだら道をしばらく行けば、人口階段の続く急登、五合目で樹林帯を抜ければ9合目ピークを目前に笹原とススキの稜線に出る。うっとうしい道から飛び出たとき目にする緑の稜線には感動する。かなり強い風があり涼しい。この風が腰の高さに伸びたススキを波立たせる様は緑色の海だ。

 6合目のあたりに雲居平あり、振り返えれば山また山、米子道が白く線を引く。7合目からのジグザグ急登を頑張ればかなり広いいただきである。中蒜山、上蒜山のその向こうに烏ヶ山と大山も眺められる。

 登山口で盛んに鳴いていたホトトギス、ウグイス、山頂ではツバメが飛び交っている。すがすがしい風を胸一杯に吸い込み、三角点で両手を精一杯伸ばした。ひとりぽっちで誰にも会わない、静かな山だ。

 白に茶色の斑のあるヤマジノホトトギス、オオバギボシ、オカトラノオに赤紫のノアザミが多く見られ、蝶はヒメシメジに名前の判らないがトンボも2種見つける。下山時にあった1mくらいもある蛇には驚いた。コオニユリの咲く林でツツドリがポンポンと登山を締めくくってくれた。

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「ひるぜんの 笹原なびく みどり風」


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