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  吉野・高城山  
▼ 標高 690 m ▼

2005年1月6日(木) 雪の吉野山 晴れ のち くもり 時々雪


 一年の初めての山として吉野山を選び、年末に降った雪で真っ白く雪化粧をした景色を想像しながら近鉄阿部野橋9時30分発吉野行き特急に乗り込んだ。
車中から葛城山、金剛山に冠雪を見る。
 
 桜と紅葉の名所である吉野山なので、このシーズンには訪れる人はほとんどいない。だから特急列車から終点の吉野で下車したのは私一人だけ。
これはまるで貸切列車気分である。
 
 標高220mの吉野駅からケーブルに乗れば5分で300mまで一気に上がれるが駅前でうろうろしていてケーブルに乗り遅れる。

行程 (10km)

吉野駅(11:00) 〜 蔵王堂(11:35/12:05) 〜 水分神社(12:45) 〜 高城山(13:00/45) 〜 如意輪寺(14:45/15:05) 〜 吉野駅(15:30)

 気温は低いが風が無く穏やかな天気である。家を出る時厚着をしてきたが、歩けばすぐに暑くなり上着を脱ぐ。金峯山寺黒門、仁王門を通り蔵王堂に着く。

蔵王堂

 「紀伊山地の霊場と参詣道」が2004年7月ユネスコの世界遺産に登録されてから俄然名声を高めている吉野であるが、この修験道の中心の蔵王堂でもその日本最大の秘仏が2005年6月まで1年間公開されている。

 国宝建造物に指定されており蔵王堂の巨大さに圧倒される。そして高さ7.3mもある金剛蔵王権現はものすごいの一言だ。(特別拝観料 500円)

 金峯山寺のページ


 通称吉野山てあるが三角点の置かれた857m峰は「青根ヶ峰」という。蔵王堂、吉野水分神社拝観しながらうろうろハイキングで前へなかなか進まない。

吉野水分神社



 
北西方面、左奥が金剛山,葛城山
 高城山に着く頃、白いものがチラチラと降りてきた。駅前で仕入れた柿の葉寿司とラーメンで一杯入ればもう今日の歩きは−ここで終わり−モードになってしまう。

 山頂は木々が切り払われたものすごく展望の良い所で休憩所もある。眼下に吉野の桜が一望、北西に二上山から金剛山、北に龍門岳、額井岳(大和富士)、北東に高見山などを展望できた。

 青根ヶ峰は又の機会に登ろう、雪が降り出したので傘をさして下山する。途中、如意輪寺を拝観。


 如意輪寺宝物殿の天井に描かれた日本最大の如意輪観世音菩薩は寝て拝めるように下にベットが置かれていた。
 
寝て、鮮やかな菩薩を拝んでいたら寝込んでしまいそうになるよ。
 
み仏に性はないが菩薩さんはどう見ても女性の感がするのは私のみか。

 
ねおがみの観音


 
如意輪寺 多宝塔
 楠正行公が如意輪寺本堂の扉に残したという辞世の歌がある。

 「かゑらじと かねておもへば梓弓 なき数に入る

   名をぞとゞむる」

 近鉄復路は急行に乗車する。阿部野橋まで1時間40分かかる、ちなみに特急は1時間15分である(特急券500円)。


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