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「茶 臼 山」ちゃ うす やま
愛知県の最高峰 (標高 1,415m)
2004年6月15日(火)

 私の「山めぐり」の一つに「近隣県の最高峰に登る」ことがある。

愛知県の北部、長野県との県境にその山頂が位置する「茶臼山」は愛知県の最高峰である。茶臼に見える山だからその山名が付き、日本の各地にある。国土地理院調査によれば全国でいちばん多い山の名は1位 丸山100 2位 鳥帽子75 3位 天王山60とあるが、実際には茶臼山が圧倒的に多く200以上とも。戦国武将は縁起をかついで陣は茶臼山に置き、有名な大阪天王寺の茶臼山は標高26mしかないが愛知県の茶臼山は標高1,415mだから茶臼山の中では高いほうだ。

 大阪から愛知県の茶臼山登山口へは

@ 名神から中央道恵那ICを経て国道257号線を南下、納倉で茶臼山高原道路を行くか、

A 名神から東名名古屋ICを経て猿投グリーンロード〜国道153〜257〜茶臼山高原道路を行く。

恵那ICから茶臼山高原まで90分、名古屋ICからだと120分くらいで着く。

 標高1,415mの山に登ったと言えば勇ましいが、この茶臼山は標高1,200mの登山口の茶臼山高原まで自動車で上がれるので「登山」というより「高原ハイキング」という方がふさわしい。

 茶臼山高原には「休暇村茶臼山」や野外活動ロッジ、キャンプ場、スキー場、美術館、レストラン、県営牧場などがあり、もちろん茶臼山への散策遊歩道が完備されている。今回茶臼山に来たのは、登るのが主目的というより休暇村でのんびり3日間を楽しむことであった。

 日の出は4時40分ころなので眼が覚めるかどうか心配だったけど、枕元に置いてある腕時計が4時38分を指していた時に目が覚める。飛び起きてカーテンを開けると南アルプスが赤く染まっている。間に合ったと思ったその直後に来光が走る。

 双眼鏡とデジカメを肩に宿をでる。茶臼山遊歩道は既に朝日を受けて明るい。幾種類かの小鳥のさえずりを聞きながら新緑の中を歩む。カッコウもカッコウ、カツコウと鳴き声ひびかせている。気温は10℃くらいだったので下着をつけて出たが汗をかきそうなので一枚脱ぐ。キツツキの木をつつく音は静かな山にこだまする。ウグイス、ホトトギスも負けていない。山頂へ30分くらいで着いた。

 展望台に上がれば3千メートル級の雄大に連なる南アルプスの山々が雲海のかなたに展望できる。(写真は左より「北岳」「間の岳」「農鳥岳」の山々)

 東側の登山ルートを下り、巨大な雷岩を経て、満開のキンポーゲの咲くところを行く。ケッゲッケッとアカゲラの声に眼をこらすと枯れ木に巣穴を見つける。雄雌二羽が警戒の鳴き声を交わしていたのだろう、15分くらい隠れて様子をうかがっていると一羽が餌を咥えて巣穴に飛び来てチッチッチッと鳴く雛に餌を与える。

 ここから矢作川の源流の流れや牧場を過ぎれば休暇村に着く。約90分の散策ハイキングだった。

 めずらしいカエル館もある  http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5168/

キンポーゲ 小鳥とびかう 茶臼の新緑」
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