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西ケ嶽―御嶽

(多紀アルプス) ヒカゲツツジを求めて


2002/4/10

 多紀アルプスの西ケ嶽へヒカゲツツジを鑑賞に行きました。西ケ嶽は多紀アルプスの主峰・御嶽の西に聳える岩山で、数年前までは藪山だったため困難な登山を強いられていたが、最近は登山道が東西南北から開かれており、ごく普通のハイカーでも山頂に立つ事が出来る。

 その山の露岩の東北斜面とか、やせ尾根に自生するめずらしいヒカゲツツジは浅黄緑色の可憐な花である。ツツジの仲間には、鈴鹿山系のシロヤシオ、アカヤシオ、六甲や播磨のミツバツツジと数多いが、ヒカゲツツジはひときわ変わった色をしている。そして、その自生の場所がその名の如く日陰(全くの日陰でなく少し日陰)にそっと咲く麗人の花なのである。関西では丹波・多紀の山々(特定の場所でのみ咲く)にヒカゲツツジを見ることが出来る。北日本では見られない花だが、四国、九州では群生地がある。

 立花(06:40)−JR−篠山口(07:54)−神姫バス(07:57発)−栗柄口(08:20着)

 篠山口で走る、なにしろバス発車まで3分しかない。客は3人のみ。栗柄口で下車、バス停手前の民家横が登山口。茶畑を左に見て谷へ入ると植林の斜面を人口階段が延々と尾根へ出るまで続く。尾根は足元の笹と雑木林で野鳥のさえずりがにぎやかだ。

 尾根の小さなコブをいくつか越えた時一休み。北側の大きな岩に登り腰掛けるとそこには今日のお目当てのヒカゲツツジが見事に咲いている。8−9分咲きの見頃である。今年の暖冬は全ての花を10日ほど早く咲かせた。しばらく見とれてその周りを見渡すと山肌のそこかしこに麗人の花が咲き乱れている。ヒカゲツツジの超見頃に出会った。木々が芽吹き始めた北東斜面に浅黄緑色の花が山桜のピンクとタムシバの純白の花が点々と埋めている。来て良かったあ‥‥。

 クマ笹をかき分け進むと西ケ嶽(09:50)に着く。黄砂とかすみで展望は今一つだが、しばし休息。さて東に主峰御嶽の三角錐を見ながら急坂を下ると、鞍部は栗柄の分岐に至る。ここからちょっとした岩尾根で三つコブを越せば御嶽(793m)の山頂だ。(10:55)

ここで昼食の休憩50分。南へ下り、火打岩(ひうちわん)へ(12:40)着く。JRバスで篠山(営)経由JR篠山口へ。(注)火打岩―篠山(営)は6/25より廃線


「薄日差す 連山は かすみの中」


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